空飛ぶITコンサルタント

企業内診断士のヨシダが「AI」「パン」「働き方」について語ります

SWOT分析は難しい

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1.2017年福袋に入っていた「中綿ジャケット」

どのアパレルブランドか、は内緒ですが福袋に入っていた「中綿ジャケット」のお話

この一品ぶ厚い中綿が入っており、とても通気性が悪い一品。 ダウンと比べて中綿は重くゴワゴワしているところもマイナスポイント。 フードも取り外し不可能でかさばる。 冬、外を歩いている分にはOKだけど、電車に乗ると暑くて具合が悪くなるレベル。 はっきり言って使いにくい。着用シーンが思い浮かばない。これはどうしたものかと扱いに困っていた一品があります。但しこれは私が江東区に住んでいたときの話。

2.札幌では「中綿ジャケット」のメリット>>デメリット

この中綿ジャケット、東京での扱いは「デメリット>メリット」で扱いに困りましたが、 比較的寒い札幌の冬だとあら不思議。通気性が悪い保温性が高いメリットに変わります。マイナス10度の札幌で、1時間の徒歩通勤も快適です。

中綿は重くゴワゴワしている縫い目も無いから保温性にプラスと変わります。(ダウンの縫い目には保温性が無い)。 「フード取り外しできない」も「雪降んだからフード多用する」のでデメリットになりません。

都内の生活で扱いに困っていたゴワゴワ中綿ジャケットは、札幌で見事にメリットがデメリットを上回る優秀ジャケット に生まれ変わった訳です。 3年使ってすこし中綿がしぼんできたので、フリマサイトで2着目を購入した程の愛用っぷりです。

3.考察

ある事象を見たとします。例えば自分自身の長所短所でも良いです。つまり強みと弱みです。でも今見えている強みと弱みはある断面、平面でしか見えていないということをジャケットの事例は語ります。

マーケティング戦略の基本である「SWOT分析」が、実際のマーケティングで活用に値しないのは、 SWOT分析する分析担当の価値観や属性にSWOTが依存して、SWOTの範囲が担当の視野から出ないからでしょう。 個人でやれば個人の視野チームで分析してもチーム視野全社の精鋭を集めても社風が それぞれSWOTの制約条件として視野を狭めてきます。 限られたリソースで競争を強いられる今日です。如何にマーケティングというものが水物がわかる実績です。

中綿ジャケットの事例はもう少しマーケットの視点を広げればは成功していた可能性があります。方法は、地域限定商品として小ロットで「中綿ジャケット」を作り、東北、北海道限定で売れば人気商品として、高い粗利率を叩き出せたと予想します。

しかし残念なことに某アパレルの「中綿ジャケット」の事例は、福袋に入ることになった以上、プロダクトとしては失敗です。 売り切るために福袋に入ることになった為ですから。

この辺、先述の某アパレルはしっかり分析できているようで、最近売っている中綿ジャケットは薄くてペラペラ縫い目も作って通気性を高めてきました。温帯のユーザに適した作りにシフトしたようです。 これもまた1つの解です。 如何にSWOT いくら東京で考えても札幌での強みは中々わかりません。その他の地域、福岡の、沖縄の強みは分からない。この辺、我々も他山の石として、ゆめゆめ忘れないように...

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