空飛ぶITコンサルタント

企業内診断士のヨシダが「AI」「パン」「働き方」について語ります

聞かなきゃよかったワインの「ビン」の原価

1.ワインのコストカットは「ビン」で行う。

先日とあるワインの原価に非常に詳しい方の講演を聞いた時、一番印象に残ったメッセージは「ワインのビン」の話。そういえばワインの容器って種類多すぎと思いませんか?

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ワインのビンを取ってみても、底が盛り上がっていたり、ラベルのところから細くなったり、注ぎ口の近くで急に細くなったり。日本酒の一升瓶がほぼ同じ規格に対してバリエーショ豊かですよね。

また最近特にワンコイン以下で目にする「ペットボトル」「紙パック」のワイン。ラベルも少々安っぽい感じで、第一印象で美味しさは伝わりません。でも思い出してください。日本酒はさっさとプラカップ紙パック酒を出しており、安酒については「容器でケチる」のは業界常識です。え?そんな安酒誰が飲むかって?俺だよ俺「酒クズ」だよ!(ハンバーグ師匠風に)

2.「ビン原価>>>>>ペットボトル容器」の違い

その「安酒」に関わらず、ワインは今日商品の個性だけで勝負できるほど世の中甘くなく、商品時代の性能、ワインの場合は素人が区別できるほど差はない世の中です。アルパカブランドが一世を風靡したり、セイコーマートのワインが常識を超えるコストパフォーマンスを出してきたりと、「安酒」でも上位食いできるご時世です。

それくらい酒の味って差がないです。ほんと。

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じゃどこで差を出すか。商品のコモディティ化が進めば、ブランド価値で差をつけるか、価格で差をつけるのが経済学の定石。あくまで定石。

そこで商品の外装で差をつけてしのぎを削る、ブランド価値を向上させる。それを高付加価値というのはちょっと違うと思いますけどね。

 

さて前段が長くなりましたが、ワインの外装である「ビン」の値段。皆さん知っていますか?wine-bzr.com

引用します。

安いワイン(8ドル50セント)の内訳

1、ワイン自体:2ドル58セント
2、ボトル、コルク、ラベル:1ドル8セント
3、利幅:3ドル42セント

高いワイン(33ドル50セント)の内訳

1、ワイン自体:10ドル71セント
2、ボトル、コルク、ラベル:5ドル25セント
3、利幅:17ドル54セント

どうですか皆さん。ボトルやコルク、ラベルといった「飲めない部分」に結構なコストがかかっていることが見て取れるでしょう。

 データソースの裏付けが不十分ですが、ペットボトル容器の原価は「15円から50円」と見ます。 

http://ishintai.up.seesaa.net/image/CA67MDHZ..pdf

 

3.最近出てきた「紙パック」「ペットボトル」ワインは必然である。

ビンとペットボトルの価格差は歴然。安酒はどうしてもペットボトルに流れる宿命にあるのです。冒頭で出てきた講演者も「ビンがにこだわれば、テーブルワインと同じ中身でも倍の値段クラスになる」というのは理になかっています。 

 

4.金持ち父さんは「体験」に貧乏父さんは「実利」に金を払う

ワインのビンとコルクだけで、テーブルワインが1本飲めてしまう程の「原価」になるのに、金持ち父さんは数千円のワインを嗜む訳です。逆に貧乏父さんは「今日は一本380円!ビールより効率的に酔えるなー」効率酔っぱらい理論でペットボトルワインに手を伸ばします。

最後に、決してペットボトルや紙パックに入っているワインが、ビンに入っているワインに劣るものではありません。製造者や販売者が、如何に安く消費者にワインを届けるか、努力の結晶だと考えましょう。

以上、セコマのワインを愛飲するヨシダでした。